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「由加あー、1年の子が呼んでるよー」
ドアの近くにいる沙希が私のことを呼んでいた。
「1年?」
1年の子がうちに用?なんだろう…。
「どうしたの?」
私を呼んだのは女の子だった
何やらファイルを持っている
資料なの…かな…?
「あの…これ」
「ん?これが?」
急に持っていたファイルを渡してきて何を言っているのかさっぱり分からなかった
「次、2年生が当番なので…お願いしに来たんです」
当番…?
「…あ!図書当番か」
「はい」
すっかり忘れてた…
もうそんな経ったのかー…
「ありがとね」
「いえ…じゃあ宜しくお願いします」
そう言って一年生の子は走っていった
・・
今月かあ…
私たちの学校は週じゃなくて月交代で当番をやっている
だから回ってくるまでは長いけど、回ってくるとさらに長いし面倒なんだよな…
「何?図書当番?」
「うん…ごめん」
当然、図書当番になると楓と帰ることは出来ない
「いいよ、いいよ祥と帰るからっ!気にしないで」
「ほんとごめん…」
_
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