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それはフリルのハンカチだった。
そうとも、それはフリルのフリっフリなハンカチだった。
フリルのハンカチだったからこそ拾ったのであって、すなわち言い換えれば、女の子が落としたハンカチだと思って拾ったわけである。
もし落とし主を見つけて渡せれば、そこから何かないかーッという下心に基づいて拾ったのである。
「おおぉ、もしかしてそのハンカチ俺のじゃない?俺のじゃないねぇ俺のじゃない!?」
男だった。
しかも学校で有名な変態だった。
彼の名前は大山浩二、特技が軍隊格闘で趣味がピンポンダッシュという超がつく変態である。
「おぉぉ、ありがとな!これ限定品でさぁ…まぁ俺は二枚持ってるけど…はぁはぁ…」
「ははは……良かったな…。んじゃ俺はこれで……。」
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