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「佐賀のキヨおばあちゃんが亡くなったから行くぞ」
短めに切りそろえられた銀色の髪をした青年が言った。
「だれだっけ?」
髪をぼさぼさに伸ばした少年が言う。
「お父さんの…お祖母ちゃん…だよ」
少年の袖を指できゅっと握っている少女が答える。
「まぁ、そういうことだ。早く部屋行って準備してこい。」
「分かった。行くぞ、ヒカリ」
「うん、行こうヒカル」
ヒカリと呼ばれた少女がヒカルと呼ばれた少年の袖をひっぱって階段を上がっていった。
「大丈夫かねぇ、あの二人で…」
意味深な言葉を残して、青年も自室へ姿を消した。
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