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「っし、ヒカル、ヒカリ準備は出来たな」
「任せろクソ兄貴!完璧だ!」
屈託のない笑顔でヒカルが答える。式もヒカルのこの口調は慣れているのでさほど注意はしない。
「大丈夫……だよ?」
ヒカリもその細々とした声で答える。
「よし、じゃあ出発だ」
かくして三人は父親の実家のある佐賀へと向かった。このあたりから彼らの人生は急激に方向性を変えていくことになることを彼らはまだ知らな
い。……まだ。
続けっ!
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