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それは突然のことだった。
異変が生じたことに気づいたのは、わたしの全てが呑み込まれた後だった。
背筋がすっと凍る。
怒りや憎しみ、嫉妬、憎悪。
そんな負の感情が嵐の後の激流のように脳内へと土足で入り込んで来た。
そして次に来たのはとてつもない痛み。鋭い針で頭を貫かれたようなとても不快な感覚に襲われる。
「いッ…!!」
歩道の隅にある電柱に凭れかかるようにして背中を預けた。
「…何?いきなり…どうした?」
呻き声をあげると、彼女は心配そうな顔で見つめる。
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