Train-Man

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微かな電子音が聞こえた。 音は意識がはっきりとしてくるにつれて、次第に大きくなっていった。 瞼の裏で感じる限り、辺りはまだ暗いようだ。 耳元で鳴る目覚まし時計を止め、時刻を見る。 AM3:38 目を疑った。 慌てて飛び起き、クローゼットに吊り下げてある上着のポケットから携帯電話を取り出す。 ……間違いはなかった。 本当に、 “今日の朝”に来ていた。    
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