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「会長はドS?」
呟いた瞬間、先輩の焦った声が聞こえた。
「え?何処に連れて行くの?」
「ん~、俺じゃなくてもこれが相手してくれるでしょ?―あとこの状態で30分。我慢出来たらご褒美やるから♪」
ヤバ…
妄想が膨らんでくる
私、こんなんじゃなかったのに~!
1人で騒いでると、不意に声を掛けられた。
「南~巳ちゃん♪何、聞き耳たてて妄想してんの?」
「―!」
驚いて走り去ろうとすると、しっかりと腕を掴まれた。
「南巳ちゃんは妄想力高いから、楽しいなぁ。ね?どんないけない想像したの?」
心臓がうるさい。
だって、だって。
「会長が此処に来いって…。」
「言伝頼んだよ?―南巳ちゃんの妄想力を楽しむ為に♪」
鬼!悪魔!変態!
恋人利用しやがって!
「お前の先輩像、壊れただろ?」
睨んでた私は、その一言に凍りついた。
「図星?しかも、今やBLの受けにしか見えない?」
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