3 現実と妄想

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「会長はドS?」 呟いた瞬間、先輩の焦った声が聞こえた。 「え?何処に連れて行くの?」 「ん~、俺じゃなくてもこれが相手してくれるでしょ?―あとこの状態で30分。我慢出来たらご褒美やるから♪」 ヤバ… 妄想が膨らんでくる 私、こんなんじゃなかったのに~! 1人で騒いでると、不意に声を掛けられた。 「南~巳ちゃん♪何、聞き耳たてて妄想してんの?」 「―!」 驚いて走り去ろうとすると、しっかりと腕を掴まれた。 「南巳ちゃんは妄想力高いから、楽しいなぁ。ね?どんないけない想像したの?」 心臓がうるさい。 だって、だって。 「会長が此処に来いって…。」 「言伝頼んだよ?―南巳ちゃんの妄想力を楽しむ為に♪」 鬼!悪魔!変態! 恋人利用しやがって! 「お前の先輩像、壊れただろ?」 睨んでた私は、その一言に凍りついた。 「図星?しかも、今やBLの受けにしか見えない?」
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