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黙ってる私に、更に会長は言った。
「空手道場の末っ子南巳ちゃん。上は男ばかり5人だから男言葉なんだよね~。しかも、おじいちゃんが現役だから。時々昔の言葉も出るんだよね?」
「―何処で調べたかは、まぁ聞かないでおくわ。ただ…何が言いたいの?」
「BL小説書きなよ?君なら、文才あるよ。題材は俺達でいいからさ。」
「何、いきなり…。」
すると会長は、私を無理矢理生徒会室へ腕を引っ張って入れた。
「あの部屋は、資料室。その椅子に両腕をネクタイで後ろ手に縛られてる君の愛しの先輩が居ます♪しかぁも!バイブ付き!」
「な!」
ニヤニヤする会長。
「どう?見る?いい材料になると思うなぁ。」
「ふざけるな!」
「―!」
ガタァン!
私は、会長に技を仕掛けて床へ叩きつけた。
放心してる会長。
「恋人を売るような真似はするな…。」
すると、自然と涙が出て来た。
「―ちゃんと、大事にしろ。でないと…居なくなるんだから。」
私は、会長を置いて出て行った。
その後の事は解らない。
でも悔しいが。
会長の言うとおり、妄想力はどんどん加速していくのだ。
んで。
自己嫌悪に陥っていくのだ…。
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