4 先輩の気持ち

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私が言葉に詰まってると、会長はタイミング良く来た。 「なぁにぃ?やっぱりヤキモチじゃん♪馬鹿だなぁ…。」 そう言って、先輩の手を取って歩き出す。 「お仕置きだな。―強制公開で♪」 あ… ドS全開だ… 「じゃ、南巳ちゃんおいで!生キスシーン、2度目の試聴だよ。」 「2度目!?」 驚く先輩に、あっけらかんと言う会長。 「そ。生物室でのキスシーン、観られてたからぁ。口外しないようにイケナイ写メ撮ったのさ!」 「陸夜…お前ってやつは…。」 「右手に臣、左手に南巳ちゃん。幸せ~♪」 ちょっと…殴り倒したい気持ちを抑える私。 でも、先輩の気持ちが聞けて良かった。 すごく近くなった感じ!―まぁ…会長に夢中だけどね? だけど、私の錯覚だったと後で知る事になるのだ。深い後悔と共に。
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