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2 セクハラですか?
翌日。
弓道部の朝練では、私の集中力はガタ落ち。
「伊澤!大会が近いのに何をやってるんだ!しかも怪我したら台無しだぞ?」
「ごめんなさい…。」
だって。あの写メが気になって、気になって仕方無いんだもん。
しかも…先輩を見たら、直ぐに昨日のキスシーンが思い出されて大変なんだもん。
顧問の柴田先生に、叱られた後。私は正座させられた。
朝練が終わって、先輩は私に駆け寄ってきた。
「伊澤!何かあったのか?話してみろよ。」
それを…貴方が言うんですか?なんて思ってしまう。
「いえ。平気です。」
「そうか?いつでも力になるからな?」
「ありがとうございます。」
すいません。先輩…私変態だから、先輩の口や声を聞くだけで昨日のシーンが鮮やかに蘇るわ、想像逞しいから色々頭に浮かぶわ…。
マジ変態だわ。
あの悪魔が言ったのは当たってるわ…。
哀しくなってきた。
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