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「へぇ~…此処が町かぁ…」
珍しい物を観るように、甲賀が近くあった骨董品の花瓶を手に取る。
「やっぱりいつまで経ってもかわらないんだなぁ~…」
前に来た時と何一つかわらない町並み。
人々の暖かい笑顔。
懐かしい匂いがする暖かい場所。
「此処にこの子のお母さんが……」
女の子は何一つ表情を変えず、杏樹にしがみついたまま。
「でっ!…これからどうする!?」
装飾品ばかりに目をやっていた甲賀はだったが、本来の目的を思いだし町並みに慕っていた時雨達に飛び付いた。
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