始まりの瞬間

2/8
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
あの頃はまだ教団に拾われて僕とクルラが出会ったばかりの頃だった。 教団で杏樹と二人っきりで過ごしていた。 それでも僕はいいと想っていた。 『大人なんて大嫌い』 僕と杏樹の心にはいつもそんな言葉が響いていた。 「…変なの……」 彼が初めて口を開いた時でてきた言葉だった。 見た目ではとても気品があって美人。何より綺麗な瞳だったからだと思う。 でも僕が見たのは全く反対だった。 、
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!