♯4 老夫婦

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彼女がここに通うようになってもう一週間がたつ。 ガチャッ。 カラン カラン♪ 「マスター、こんにちわ。」 午後4時過ぎ。 彼女は平日はいつもこの時間に訪ねてくる。 「やあ、いらっしゃい。待ってたよ。」 私は彼女に向かって微笑んだ。 「にゃあ。」 私の脇から茶菓が顔を出した。バタバタとせわしく尻尾を振っている。 「ははっ、茶菓も待ちどうしかったようですね。」 「ふふふっ。そう、私も会いたかったわ。」 いつも通りの微笑ましい光景だ。ついこの間までは予想もできなかった事だと思う。だけど、彼女はやっと私たちに心を開こうとしている。
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