悲しい笑顔

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「あたしね、…いらないんだって」 突然の言葉にビックリする。 「あはは。驚いた??…あたしね、イラナイ子なの」 女の子は笑った。 悲しい、悲しい笑顔。 涙は溢れ、頬を伝い、腕や膝に溢れてゆく。 僕のハンカチは女の子の手に握られたまま、本来の役割を果たしていない。 ―かけられる言葉がなかった
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