出会い

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「どうしたの?」 僕の口から言葉がこぼれる。 自分で自分の行動にビックリした。 言葉に詰まって立ち尽くす僕の横をそよ風が通ってゆく。 女の子がゆっくり顔を上げる。 その姿はあまりに儚げで、涙の溜った瞳だけが印象的だった。 触れたら壊れてしまいそうで、人間にあまり免疫のない僕は、目を伏せ、途方に暮れる。 .
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