第二話 悲しい事件

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美香は何読んで貰うか少し悩んだ末、叔母に、一冊の絵本を差し出した。 「『シンデレラ』か、いい話ね。さ、読んであげるからこちらにおいで」 叔母はそういうと、美香を、自分の膝の上に座らせた。 「むかーし、むかーし、ある所に……」 美香は叔母が読んでくれる『シンデレラ』を膝の上で聞きながら、ゆっくりゆっくりと目で追うように、シンデレラの話を聞いていた。
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