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葵は再び赤信号を無視。
今度は置いていかれないようにとウチは猛ダッシュした。
信号を渡りきるとウチは
葵のペースに合わせて歩く。
ご飯を食べながらだと遅くなる。
当たり前だけど食べ歩きは汚いコトだろう。
だけどそんな当たり前のことも
今の世の中何がどうよくて
何がどうわるいのかさえも
わからない世の中だと思う。
だけど。。。
こんな正論を言ったとしてもウチは結局は誰の味方でもない。
自分だけが可愛くて可哀相な女だと感じるだけだ。
葵と話をしながらもそんなことを考えていた。
いつもなら近道をして
いつものバス停に行く。
なのに今日は少し遠回りをした。
相変わらず葵が先に行きウチは後ろカラついていく。
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