ユートピアⅡ

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あなたに道端にゴミを捨てる自由などない。 あなたに人を殺す自由もないし、他人の自由を侵害する自由もない。 つまりそれは、法律であり、ルールであり、また、マナーである。 幾つかのユートピアを例示したさい、あえて僕以外の登場人物を出さなかった。 それは、人が二人いればそこに競争が生まれ、愛憎が産まれ、各々の自由の侵害が起きるからである。 あなたという人間は一人かも知れないが、私という人間もまた一人である。 其処には素晴らしい関係が築けるかもしれない。 しかし、その関係が素晴らしくなるとは限らないし、やがて離れていく物かもしれない。 究極的な自己中心とは相手の自由を障害しないことが無いだろう。
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