ユートピアⅡ

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共産主義という主義があります。 人類は善による社会性を持つ生き物であるという前提をもつ、ある種の理想論から端を発した主義。 人類は皆平等であり、人民は皆公務員であり、その社会の利益は万人が平等に与えられるという。 しかし、私達は共産主義の失敗を知っている。 賄賂により成り立ち。 向上心がなく。 労働意欲もない。 経済は縮小し、崩壊した。 世界で勤勉さで五指に入るゲルマン民族でも。 言わんやソ連でも。 しかし、ユートピア論ではしばしばこの共産主義が話題に上る。 そこには、自分は楽したいから他人に頑張って貰いたいという、社会依存から来る感情が見え隠れする。 社会保障、殊に生存権を守る保障を国民は国に要求したがる。 アメリカの大統領は 『国家が君に何が出来るかではなく、君が国家に何が出来るかを考えろ』 という言葉を残している。 嗚呼、なんと厳しいのであろうか自由主義は。 しかし、そこで思考を止めてはいけない。
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