2428人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
「彼女はアヤクスといっての、親がいないので私が引き取った子なのじゃよ」
「村長!!私のことは言わなくていいです!!」
村長は優しく少女【アヤクス】に微笑み、ナナシに視線を戻す
「アヤクスにはしばらく君の世話をして貰おうと思っておる」
「っえ!?」
「そうか」
村長の言葉にアヤクスは聞いていないと驚いた
ナナシはあまり興味がなかった
「村長!!私の役目はコイツを案内するだけのはずです!!何故世話までしなくちゃいけないんですか!?」
(コイツって…)
ナナシはちょっとショックだったが黙っておいた
「しかしナナシ殿はまだこの村に慣れておらんし、街とは違い食堂もないからご飯を作れないのじゃ
誰かが世話をやる必要があるのじゃよ」
「だからってなんで私が…!!」
「アヤクスは料理が得意じゃろ?それでナナシ殿の胃袋を掴んでなるべく長く専属ハンターをして貰いたいのじゃ!!」
(思惑が筒抜けだぞ村長よ…)
………………………
……………
……
そんな言い合いが10分ほど続き、ようやく2人が落ち着いた時に呆れていたナナシが口を開き……爆弾を落とした
「俺はアイルーを雇っているから世話はいらん…ぐはぁ!?」
「早く言いさいよ!!」
「理不尽だ…」
アヤクスの攻撃はまだ人の心を理解仕切れてないナナシには理不尽としか言いようがなかった
最初のコメントを投稿しよう!