2428人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
村長の家から出た2人が向かったのは村の北側の端っこの方にある一軒家だった
「ここは昔にハンターの人が住むために建てられた家よ
もっとも完成して移住する前に村に襲い掛かったモンスターに簡単にやられちゃって逃げるように去って行ったらしいけどね」
「そういうハンターがいることも知っているが…相手は飛竜だったのか?」
「ただのイャンクックだったそうよ」
「それはまた…」
「ちなみに家まで建てたのはそのハンターが自分はリオレウスを倒したことがあると豪語してたから、ぜひ専属になって欲しいとみんな思ってたらしいわ」
「私は当時はまだ生まれてなかったから詳しくは知らないけど」
(どうやらこの村にはロクなハンターが来なかったらしいな)
そう思いナナシはある決意をする
「安心しろ、俺はそこらのハンターよりよっぽど強いし諦めも悪い
俺の誇りに賭けてこの村を守りきると誓おう」
ナナシは思った
質の悪いハンターどもに期待し…裏切られたこの村の住民に
真のハンターというものを見せてやりたいと
「っ!!わ、私はまだあなたを専属ハンターと認めてない!!
どど、どうしても【真のハンター】というのを見せたいんだったらまず私を認めさせなさい!!」
顔を赤くして動揺するアヤクスなんか滅茶苦茶なことを言ってどこかへ逃げるように去っていった
「なんだあれ?」
ナナシはワケがわからずただアヤクスが去っていった方をしばらく見ていた
最初のコメントを投稿しよう!