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次の日、俺は朝早くに村長の所に向かった
まだ霧が出ていて視界が悪いが道は分かる…はずだ
「おいそこのアンタ!」
家を出て数分、いきなりデカいオッサンが声をかけてきた
「何だ?何かようか?」
ここでは俺は嫌われてるはずだがオッサンの声、表情に嫌悪感はなかった
「アンタ昨日来たハンターだろ?合いたかったぜ!!」
「合いたい?何故?」
変わってるなこのオッサン
「ああ、俺の名はアレク・マーラ!
ここでマーラ工房の親方をやっている」
霧で気付かなかったが親方の後ろには立派な工房があった
「俺んとこは主に包丁、農具、金具、対飛竜用のバリスタなどを作ってるんだが
村長の頼みでアンタのハンター用武具を加工することになったんだ」
それは有り難いが…
「ハンター用なんて作れるのか?」
いくら腕があったっていきなりハンター用を作るのは不可能だ
モンスターの素材により様々な加工法があり、素材の性質など知識がないと、下手したらいきなり爆発なんてことは珍しい事ではない
実際にドンドルマではハンター用武具を作る工房の新人の最初の仕事は知識を増やすことだが、これを怠ったりして毎年新人の40%が事故を起こして亡くなっている
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