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「旦那ーもうすぐシャトー密林に着くニャ」
村を出て2時間でシャトー密林が見えてきた
やっとアヤクスのイライラしてますオーラから解放される…とホッと一息着く間もなく俺はモンスターの気配を感じた
「アイルー、竜車を止めてくれ」
「わかったニャ」
何故かを問わず、すぐに従うこのアイルーはかなり優秀だ
普通は理由なしではなかなか止まろうとしないのだから
「ちょっと!何で止めるのよ?シャトー密林はすぐそこなのよ?」
隣でわめいているアヤクスみたいに
「頼むから黙っててくれ。ここからはハンターの仕事だ」
俺が感じたのはランポスの気配で間違いない
たぶん先頭集団の見張り役なのだろう
「見張りに見つかると厄介だな。幸いまだこちらには気付いてないみたいだから一気に片付けてくる」
「え!?どこにもモンスターなんて見えないわよ?」
そりゃそうだ
まだ百メートルほど離れていて視界も悪いからな
ここは気配に敏感な俺が得意とする場だ
「叫んだり動いたりするなよ。すぐもどる」
フロストエッジの柄に右手を添え、一瞬で気配を殺し、足音を立てずにいっきに接近する
気配を殺したことによりアヤクスが俺を見失いキョロキョロしていたが後で説明しておこう…いや、御者のアイルーが何か説明しているから大丈夫か
あのアイルーもできるな…
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