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君の目に映っている
モノは
何?
―!
―――
……
ル、………
……ア………!
何だい…………?? 俺は眠いんだ…………
話しかけないでくれよ……!
「アル!!!!」
キーン。
「うわぁああ!!」
……某国。連合国は集結し、会議を催していた。そんな中、俺はよく聞きなれた気だるそうな声に、大いに睡眠妨害された。
「お前は会議中に寝るなってあれほどッ……!」
それに何だ、この状況は。
説教ってやつかい? やっかいだなぁ。
「え~、仕方ないじゃないか、眠かったんだから」
「改善しようとかちったぁ考えろ!!この馬鹿ぁあ!!」
「ヤダ。」
カチーン。
またアルか……。やり取りをみていた王がポツリと言った。
「そんなんだから100年に一度の経済不況2度も起こすんだ、このメタボリック野郎!!」
「紅茶海に捨てられてキレて戦争起こすファンシー眉毛に言われたくないよ!」
「何だと、てめ…ッ!」
「何だい、やるのかい!」
そろそろ仲介が必要かなぁ?なんてイヴァンが言い出した頃、
「スト―――ップ!」
まさにその仲介とやらが入った。
「お前ら落ち着けよ…」
フランシスによって。
「止めないでくれよ!!フランシス!!」
「てめえは黙ってろ!!」
「だってお前達が兄弟喧嘩止めないと、会議を続行できないだろ~!お兄さん困っちゃう~」
「我も困るアルよ」
「あっ、じゃあ僕も~。」
次々不満の声があがる。それは分かるが、最後の「じゃあ」って何だ。まぁ、今はそこは重点じゃないな。
とりあえず、俺も悪いし謝る…、か。
「…、悪かったよ。」
「……スマン。」
偶然、アーサーと同時に謝った。
「まぁ分かればいいさ、時間もおしてるし、今日はもう解散にするか」
フランシスの提案で、今日の所は解散という事になった。アーサーも黙って頷いた。
――
――――
―その帰り道―――
皆何かしらの用があり、俺とアーサー、2人だけが残された。
中国に至っては、「シナティちゃんが待ってるアル~!!」、だそうだ。
……、よりによって何で今日、2人きりなんだ!
気まずい空気が流れる。
「………………」
「………………」
(あぁあああ、沈黙は耐えられないんだぞ…!!)
……
…
「……、アル」
!!
沈黙を破ったのはアーサーだった。
「な、何だい?!」
「あ、いや、さっきはその………、悪かったな。」
意外だった。
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