噂の都市伝説

定番都市伝説７

『キューピット様』

ある小学校の放課後、生徒達は一つの机に集まり呪文を唱えていた。
「キューピットさまキューピットさま・・・・・」
５０音とハートが書かれた紙の上で、一つのシャープペンシルを数人で握り、そう唱えている。
キューピットさまがその場に降りて、シャープペンシルが勝手に動き出す。すると
「××さんの好きな人は誰でしょうか？どうぞ教えてください」

と生徒達は恋愛に関する質問をする。

こっくりさんはなかなか帰ってくれなかったり、怒らせると祟るというがキューピットさんは恋の悩みを解決してくれる存在なので、そのようなことは無いという・・・・・

事件が起きたのはその1週間後であった、キューピットさまに参加した一人の女の子が学校帰りにフラり車道に飛び出して車に撥ねられてしまったのだ。

幸い大した怪我ではなかったが、事故時の彼女に意識はなくなぜ車道に飛び出していたのかも分からない。ただ気がついたら病院のベットだったという。

その女の子はキューピットさまを返す際にシャープペンシルを三回ノックして芯を折るという儀式を怠っていたらしい。

キューピットさまの祟りだ・・・・小学校中にこの噂は広まり、キューピットさま遊びは急速に廃れていった。

・・・・・自己催眠に掛かりやすい多感な時期に、こっくりさん等の降霊遊びは精神的悪影響を及ぼすということで「こっくりさん禁止令」が出された学校は少なくないという。