プロローグ

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あたし、佐原穂香(サハラ ホノカ 中1)は――――。 午後の授業が始まっているにも関わらず。 一人、保健室へ向かって廊下を歩いている。 授業にやって来た担任教師から 「佐原、保健室行って歯科検診して来い。」 そう言われた。 実は―――。 あたし、中学入ってすぐに盲腸になっちゃって…。 今日、ほぼ2週間振りに登校してきた。 その間にみんなは色んな事やってて…。 あたしだけ…色んな事が滞っていた。 歯科検診もそのうちの一つ。 他のみんなはもう2日前に済ませてしまった。 あたしは。 保健室の前までくると…なんの躊躇いもなく トン、トン、トン。 ドアをノックして。 「失礼しまーす。」 そのドアを開けた…。 そこに あたしの中学生活を変えてしまう出来事が待っているなんて…思いもせずに――――。 .
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