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「さあ! 今日は何して遊ぶ?」
あたしの周りに子供達が集まっている。期待に目を輝かせた女の子達と、あたしの必殺チョップを喰らって涙目の男の子達だ。
ちなみにこの中ではあたしが一番年上の十六歳。後は十歳前後の子達ばかり。
「わたしかくれんぼがいい!」
「ええー。また?」
「俺は鬼ごっこがいい!」
「それも昨日やったじゃん」
「お腹空いたー」
あーもう!
意見が全然まとまらないじゃないのよ。
そして昼までまだ凄く時間があるわよ? お腹空くには早過ぎる子が居るわ!
「みんな一度にしゃべらないの!
とりあえずかくれんぼから始めるわよ」
あたしの一声で強制的に決定。
結局みんな遊べれば何でもいいんだから文句も出ない。
「じゃあ最初はあたしが鬼ね。みんな隠れなさい!」
あたしの号令に合わせ、みんなが悲鳴を上げながら散って行く。
あらあら。
ライナったら……まだ小さいからかくれんぼの意味が分かってないわね。
ま、いいわ。
しばらく見逃してあげようっと。
あたしは少し長めに時を数えると、隠れている子供達に向けて声を張り上げる。
「さぁ行くわよ! 全員あっという間に見付けてやるんだから!」
あたしの大声に合わせて、花畑の真ん中にしゃがんだライナが体を縮める。
いや、丸見えだってば。
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