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一方その頃、松尾山の小早川は相変わらず高見の見物を続けていた。
小早川:『う~~‥どちらにつけばよいのだぁ‥西軍か?東軍か?』
小早川秀秋は陣の中をぐるぐると回っていた。
小早川:『そっ‥そうだ!あと一回戦況を見てみよう。そしたら決めようではないか‥‥。』
小早川秀秋は陣幕をくぐり外の様子を見回した。
すると島左近隊に押される黒田隊が目に写った。
小早川:『前線で左近殿が押しておる、よし、このまま一気に東軍を畳み掛けるぞ!!続け~我等は徳川をうつぞ!!』
秀秋が軍配を振り上げようとしたとき何かが頬をかすった。
そして次から次へと無数の光が攻撃してくる、鉄砲である。
小早川:『あ‥‥あぁ』
恐怖で秀秋は動けない。それもそのはず、布施孫兵衛率いる鉄砲隊と徳川三万騎が小早川を睨んでいるのだ。
そして鉄砲が雨のように降り注ぐ。
小早川:『こ‥‥‥殺される‥‥徳川殿につかねば殺される‥‥。』
秀秋は家康の威圧に押され、東軍に寝返った。
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