主が繋げた命

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主が繋げた命

ドドドドドドドド‥‥‥ 激しい銃声が鳴り響く。 まるで大地が唸っているようだった。 暫くして銃声はなりやんだが、そこには多くの人が屍があった。 晃久:『‥‥‥‥。』 銃声が止んだのを知ると、晃久は顔を上げる。 だが、目の前に倒れる仲間達の屍を見て恐怖の色を隠せなかった。 晃久:『皆‥‥‥。』 島左近隊はほぼ壊滅した。 だが、晃久は不思議でならなかった。 どうして自分だけが生き残ったのか、 しかしその答はすぐに解った。 晃久は前方に左近が立っているのに気付く。 晃久:『左近様!ご無事で!!』 左近:『‥‥‥‥。』 晃久の呼びかけに左近は返事をしない。 晃久:『左近様‥‥?』 不思議に思って左近の顔を覗き込んだ。 晃久:『‥‥‥!!』 晃久は驚いた、それもそのはず、左近は仁王立ちして死んでいるのだ。 晃久:『さ‥‥左近様‥‥‥まさか私をかばって‥‥‥。』 晃久は自分だけ生き残った理由を悟った。 晃久:『さ‥‥左近様‥‥‥。』 左近の死を嘆く晃久。 それから少しして戦は終わった。 東軍、徳川家康の勝利である。 敗北した西軍総帥石田三成は山を下りた。
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