🍀ｸﾛｰﾊﾞｰ🍀

第一章 1st 🍀ｸﾛｰﾊﾞｰ🍀

尚斗と巧が公園に着くと涼太と匠が1on1をしている。

どうやら、涼太がｵﾌｪﾝｽのようだ。

涼太がﾄﾞﾘﾌﾞﾙをつきながら左右に振る。

匠も同様に動く。

涼太が匠をかわしてｼｭｰﾄをしたがﾎﾞｰﾙはﾘﾝｸﾞのふちをぐるりと回り落ちた。

ﾘﾊﾞｳﾝﾄﾞは匠が取った。

「攻守交代だな」

今度は匠が攻めるようだ。

匠も同様にﾄﾞﾘﾌﾞﾙをしながら涼太の動きを見ている。

匠は涼太の左側から何度も抜こうとするが…涼太もなかなか抜かせない。

「フェイクだ！」

公園の外の金網越しに見ていた巧が声を出す。

「なんでフェイクなんだ？」

「匠は右から抜くのが得意なんだけど、相手も右利きだから中々抜かせてくれないみたい…なら左側へ左側へせめれば相手は右への注意が減るでしょ…もうすぐ右側へロールを入れてゴール下に入るよ。」