🍀ｸﾛｰﾊﾞｰ🍀

白い影

智喜は涼太が帰ったあと…
少し公園に一人居たが智喜も帰る事にした。

公園を出る時、智喜は尚斗に出会った。

「よう、智喜！」

「おっちゃん」

「おいおい…おっちゃんはないやろ？せめて兄ちゃんちゃうか？」

「しゃあないなぁ兄ちゃんにしといたろ。」

「なんや？一人か？」

「今はな…さっきまで涼太とおった」

「涼太ってﾊﾞｽｹやってる子やろ？」

「そうや…」

「智喜はﾊﾞｽｹやらんのか？」

「やらん」

「ﾊﾞｽｹ嫌いか？」

「嫌いやないけどやりたくない」

「そっか」

「なんの用？」

「忘れとった…勇治元気か？」

「勇兄しっとん？」

「あぁ知ってるで」

「勇治に明日はｸﾛｰﾊﾞｰだっって伝えてや」

「なにそれ？」

「大丈夫や必ず伝えてくれよ。」

「なんかようわからんけどわかった。」

「頼むな」

「バイバイおっちゃん！」

智喜が自転車で走り去る。

「だから…兄ちゃんで……」

智喜が家に着いた。

「ただいま…」

「おう…遅かったな…」

「研兄帰ってたんや」

「おう…飯食うか？」

「勇兄は？」

「今日は早く帰るって電話あったわ」

「先、風呂入る」

「そっか…じゃ、飯は勇兄と一緒に食うとするか」

「うん。」

智喜が風呂に入ってると扉がｲｷﾅﾘ開いた。

「なんや！智喜入ってたんか？」

「もう出るで、それより今日な」

「飯の時に聞くわ。はよ出ろ」

「勇兄もはよ出てな、腹へった」

「おう！わかった。」

勇治…24歳 大工
研太…22歳 ｽﾎﾟｰﾂGymｲﾝｽﾄﾗｸﾀｰ