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   再度着替えて寝殿に戻りまし たら、本日何度目の驚きでしょ      キタ カタ う、宮様の北の方様の女房が私 を呼びにおいでになっておりま した。  その女房は… 「勾当内侍様!」             カエデ 「今は北の方付きになって、楓 と呼んでおる。  北の方が上総殿に会いたいそ うだ。行って来てくれまいか」  宮様が勾当内侍様改め楓様を ご紹介下さいました。  宮様は、先右大臣様の申し出 通り、末姫様を北の方に迎えら れました。先右大臣様ご出家ま では二条邸に宮様が通っておい ででしたが、先般末姫様を宮邸 に引き取られました。  その北の方様が私などに何の ご用がございますのでしょう?  不思議に思いながらも楓様に 付いて北の対の屋に向かいまし た。  お廊下を進みながら、楓様に 質問を投げかけました。 「あなた様は何故後宮を去られ たのですか?何故宮様邸におら れるのですか?」 「それらも北の方様がお話し下 さいますでしょう」  
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