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ふと麗のベッドの頭上にある棚に花が生けてあるのを見つけた。 「綺麗だな」 思ったまま呟いた俺に麗は不思議そうに首をかしげたが、俺が指を指すと麗は「あぁ…」となんとも言えない反応を見せた。 「昨日、八神くんが…ね」 「は!?アイツが!?似合わねー!」 「いや…、うん…」 可笑しくて笑っている俺に、何か言いたそうにしたあと、麗はニッコリ微笑んだ。 俺はそんな麗に少し違和感を感じたが、そこまで気にはしなかった。 ・・・・・・。 もう一度その花に視線を戻してみる。 生けてあるのは、とても綺麗で、とても、可愛らしい【花】だった__。
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