265人が本棚に入れています
本棚に追加
あれは、2年前
華も恥じらう中学2年生
私は中庭で大好きな先輩に告白しようとしていた…
「えっと―…、神山愛里ちゃんだよね?」
名前を呼ばれ、跳びはねる心臓
どくんっ、どくん
先輩が近づいてくるたびに速まる
うわ~
緊張してきたよ―!
「あっはい!あの実は私―…」
「告白とかだったら止めろよ?俺、動物に告白されても嬉しくね―し!アハハハハ!」
そう言って笑った
一瞬、時が止まった気がして思いっきり頭に鐘をぶつけられたような衝動に襲われた
「俺、人間と付き合いたい。動物は動物でも可愛くもないブタに告白されてもさ―、嬉しくねぇよ」
最初のコメントを投稿しよう!