始まりの前

2/2
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
森の中にある、一軒のログハウス。 その前に数人の人間がいた。ロングコートを着た一人の男性は左腕に小柄の少年を抱き抱えていた。 その男性に向かい合うように4人ほどの人間が男性を睨んでいた。 小学生ぐらいの男の子に二十代ぐらいの青年が二人。そしてモデル並のスタイルの女性。そして彼女の両肩に30センチ程の外見は16~17歳の少年が二人いた。 しばらくすると雨が降り始めすぐに土砂降りになった。 男の子が前に出ようとするのを青年の一人が片手で止め、自分が一歩前に出る。 「………」 何か話すが雨でよく聞こえない。しかし男性には届いたのだろう、返事した。 2、3会話をすると青年は苦虫を噛み潰したよな顔で頷き、男性は嫌な笑みを浮かべた。 それが次元世界全ての、崩壊への危機が始まった瞬間だった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!