第二作…天国のあなたに…

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今、僕は後悔しています。 なぜ、もっと愛してあげなかったのだろう? なぜ、もっと隣にいてあげなかったのだろう? いつか、あなたは言いましたね。 「今まで愛してくれてありがとう…。」 その言葉は、君の最期の言葉で、その後、君はゆっくりと目を閉じてまるで眠るように旅立って逝きましたね。 もっと頼ってくれてもよかったんですよ?いつも頼ってくれなかったあなたは何でもひとりで抱え込で、最終的に頼ってきますが、もう既に手遅れな物ばかりでした。あなたが病気になった時もそうです。なんでもっと早く僕に相談してくれなかったんですか?あなたから病気になったと聞いた時はもう既に手遅れでした。なんとかして治してくれ、と医者に頼みに行ったこともありました。あなたに内緒で。もう治らないことも知った上で。 でもいつも同じ答えばかり返ってきます、「もう無理だ」と。 その度に僕は泣きそうになりました。 こんなに思いをさらけ出すのは初めてです。いま、こんな手紙を書くのも初めてです。せめて、あなたに一言だけでも届けばいいのになぁ…と何回も思います。天国はたのしいですか? 僕は相も変わらずつまらない生活を送っています。あなたが旅立ってからは…世界が灰色に見えます。あなたがいたことで、世界が輝いてましたが…。もう何も見えません。 …今までありがとうございました。天国での生活を楽しんでください。
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