第二章 エクレア

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僕はとりあえず エクレアの元に歩いていった そして見下ろす チョコレートの部分が 太陽の熱で汗をかいている いつのまにか 空には 熱く大きな太陽が 僕を含め 浜辺をジリジリと焼いている 僕はしゃがんでエクレアを掴んだ幸いにも゛これ゛には 砂粒1つ付いていない ごくり と喉を鳴らす 自然と口元へそれを持っていく 甘い匂いが僕の欲望をかきたて 僕は無性に エクレアを た べ た く な っ た そして 一口 おいしい エクレアの欠片は口の中で あっという間に溶けた 気付くと僕は貪るように エクレアを食べ尽くしていた おいしかったけど 食べて良かったのだろうか…… 『おーい‼‼』 何処か遠くから 僕の方に向かって(たぶん) 誰かが呼び掛けている なぜか それを聞いた瞬間から 僕は 心臓の心拍数が 急に早まっていくのを 感じた。
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