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僕はとりあえず
エクレアの元に歩いていった
そして見下ろす
チョコレートの部分が
太陽の熱で汗をかいている
いつのまにか 空には
熱く大きな太陽が 僕を含め
浜辺をジリジリと焼いている
僕はしゃがんでエクレアを掴んだ幸いにも゛これ゛には
砂粒1つ付いていない
ごくり と喉を鳴らす
自然と口元へそれを持っていく
甘い匂いが僕の欲望をかきたて
僕は無性に エクレアを
た べ た く な っ た
そして 一口
おいしい
エクレアの欠片は口の中で
あっという間に溶けた
気付くと僕は貪るように
エクレアを食べ尽くしていた
おいしかったけど
食べて良かったのだろうか……
『おーい‼‼』
何処か遠くから
僕の方に向かって(たぶん)
誰かが呼び掛けている
なぜか それを聞いた瞬間から
僕は
心臓の心拍数が
急に早まっていくのを
感じた。
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