†Chapter.2†

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  「シート濡れちゃうけど・・・」って、私が言うと 「いいよ、気にしないで。」 傘の中では、はっきり見えなかったけど この男の人、すごい格好いい。 こういう人には、たいてい彼女がいる。 そう、私のタイプ。 車に乗って、しばらくすると、マンションに着いた。 ホテルじゃないんだ・・・ ちょっと、びっくりした。     車から降りて、エレベーターに乗る。 男の人が「寒くない?」とか、すごい気を使ってくれる。 いいのに、私、そんな気を使ってもらえるような女じゃないし。 ドアの前に着く。 男の人が急いでドアを開ける。 「さっ、入って。」って言われて、入る。 「バスタオル持ってくるから、待ってて。」 私は、ぼ~っと玄関で待つ。          
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