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そうすると、ドアが開いた。
「温かい飲み物入れたから、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
私たちは、リビングに移動した。
ソファーに腰掛ける。
ホットココアだ。
これ大好き。
甘くて美味しい。
なんか、ホッとする。
男の人も、一息ついたって感じ。
「あの、拾ってくれて、それにこんなに良くして頂いて、ありがとうございます。」
「いや、いいよ。可愛い落し物を拾ったよ。」
にこやかな笑顔で言ってきた。
こういう人、苦手かもしんない。
優しくて、真面目そうだし、私みたいな女はまず嫌いな部類に入るであろう。
そういうタイプに見える。
「名前、なんて言うの?」
「愛梨。」
「愛梨ちゃんね。」
「俺は、優、よろしく。」
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