†Chapter.2†

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  そうすると、ドアが開いた。 「温かい飲み物入れたから、どうぞ。」 「ありがとうございます。」 私たちは、リビングに移動した。 ソファーに腰掛ける。 ホットココアだ。 これ大好き。 甘くて美味しい。 なんか、ホッとする。 男の人も、一息ついたって感じ。 「あの、拾ってくれて、それにこんなに良くして頂いて、ありがとうございます。」 「いや、いいよ。可愛い落し物を拾ったよ。」 にこやかな笑顔で言ってきた。 こういう人、苦手かもしんない。 優しくて、真面目そうだし、私みたいな女はまず嫌いな部類に入るであろう。 そういうタイプに見える。 「名前、なんて言うの?」 「愛梨。」 「愛梨ちゃんね。」 「俺は、優、よろしく。」        
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