†Chapter.2†

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  乾いて畳んであった衣類に着替えて、帰り支度をした。 なんだろう、この後ろ髪を引かれるような想いは。 よくわかんないや。 親切にしてもらったから、嬉しかったのかもしんない。 男の人に、Hなしで優しくしてもらうなんて 今まで一度もなかったからな。 優さんに近場の駅まで、車で送ってもらう。 降り際に、「何かあったら、連絡して。」と名刺と裏に書いてある携帯番号をもらった。 私は「ありがとうございました。」と言い、別れた。 その日の私は、なんだか変だった。 どうたとえていいのかわかんないけど、変。   なにが変って聞かれると、なんかとっても新鮮な気持ちなの。 今まで、感じたことない感覚。 電車に揺られながら、私はずっと優さんからもらった名刺を見つめてた。        
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