†Chapter.3†

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  私は、最低な女から、卒業できたんだろうか。 優さんのこと諦めてからも、前みたいに一切人の彼氏に手出ししなくなった。 何も惹かれるものがなくなった。 家と会社の往復。 飲み会や合コンにも顔を出さなくなった友達が 頭がおかしくなったんじゃ?とか、失礼なこと言いやがった。 私だって、興味が失せて、まともになることだってあるっつうの。 まぁ、普通の人から言わせたら、今までの私は、刺されてもおかしくなかった。 だから、青天の霹靂とでも言うんだろうか。 突然の変わりように、びっくりするのも、しょうがないか。 ずっと無視してた携帯電話も、全然鳴らなくなった。 今までは、鳴らないと寂しくて、自分から相手探して電話してたのに。 人間って、変るもんなんだね~。 私が言うなって?! 最低な女が今じゃ、何もない女になっちゃった。 本当に何もないの。 友達と呼んでた人たちも、私の変わりように、なんかドン引きしたらしい。 何にも言ってこなくなった。        
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