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見下ろして下さっているのは、我が高校の生徒会長 橘 美紀(タチバナミキ)様。そしてマイエンジェル!
肩まで伸ばした黒い髪は、太陽の光を浴びまるで清らかな水に流れる黒ゴマ素麺の様に目映く透明感があり、突き立てのお餅の様な白く張りのある肌に俺を捕らえて離さない大きく綺麗な勝ち気な瞳。鼻筋もシュンと通り、その下には例え車がぶつかろうとも、全ての衝撃を吸収するのでは無いかと思うほどのプルンとした血行の良いピンクの唇。
世界三大美女が
クレオパトラ「あ、私鼻を整形してくるわ」
楊貴妃「いや、私は写真で確認したら結構不細工だったので、三大から降りますわ」
小野小町「いや、私ただの歴史の人物なんでスルーしてください。マジで」
と、言わしめる程の完璧な容姿。世界に存在する全ての美を集め凝縮して造られた様な美の結晶。
それが橘 美紀!
遅刻するのは、この人に会うために他ならない。授業もあるので、生徒指導は9時5分で終わってしまうので、今日はかなりヤバかった。
「すいません。今日は母の胃の調子が悪かったので、看病してました」
「昨日はすい臓、その前は肝臓だったぞ? 入院してもらった方が良いんじゃないのか?」
あぁ……なんて純粋な人なんだ。もうピュアクリスタルを越える純粋度。汚れを知らない優しいお声が耳に、肌に伝わり俺の全細胞が活性化してしまう。
死ねる。
この素晴らしい湾曲を描く白くなまめかしい脚を見ながら死ねる。
いっそ踏み殺して下さい。
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