第一話 幕開け~始業式~

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完全に遅刻したオレは、始業式に出ることを諦め、直接教室に向かった。 ちなみに、この学園には、クラス替えというものが存在しないので、三年間ずっと同じクラスである。 「えーと、教室はと……あっ、ここか」 オレは、誰もいない教室で、皆が戻って来るのを、待つことにした。 ……… …… … 「起きてください、龍斗」 オレは、誰かに揺り起こされて、目覚めた。 どうやら、待ってる間に教室で、寝てしまってたようだ。 「Good morning龍斗」 「ああ秀樹か、おはよう」 このキザな挨拶は、オレの中学からの親友、浅田秀樹(アサダ ヒデキ)。 男子には珍しく、肩近くまで髪を伸ばしており、身長も高く、学園内でもトップクラスのイケメンである。 こいつは何でも完璧にこなせ、とても頼りになる素晴らしい友人だ。 オレとかなり仲がいいため、ホモ疑惑が女子の間で持ち上がってるが、こいつは否定しようとしない。 まあ、ホモなんて、そんなことあるわけ無いだろうがな……だってこいつが好きなのは多分…… あっ、あえて言っとくが、オレにそんな趣味はネー! 「お、起きたか龍」 誰かがオレの席に、近づいてきた。image=285934242.jpg
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