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完全に遅刻したオレは、始業式に出ることを諦め、直接教室に向かった。
ちなみに、この学園には、クラス替えというものが存在しないので、三年間ずっと同じクラスである。
「えーと、教室はと……あっ、ここか」
オレは、誰もいない教室で、皆が戻って来るのを、待つことにした。
………
……
…
「起きてください、龍斗」
オレは、誰かに揺り起こされて、目覚めた。
どうやら、待ってる間に教室で、寝てしまってたようだ。
「Good morning龍斗」
「ああ秀樹か、おはよう」
このキザな挨拶は、オレの中学からの親友、浅田秀樹(アサダ ヒデキ)。
男子には珍しく、肩近くまで髪を伸ばしており、身長も高く、学園内でもトップクラスのイケメンである。
こいつは何でも完璧にこなせ、とても頼りになる素晴らしい友人だ。
オレとかなり仲がいいため、ホモ疑惑が女子の間で持ち上がってるが、こいつは否定しようとしない。
まあ、ホモなんて、そんなことあるわけ無いだろうがな……だってこいつが好きなのは多分……
あっ、あえて言っとくが、オレにそんな趣味はネー!
「お、起きたか龍」
誰かがオレの席に、近づいてきた。![image=285934242.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/285934242.jpg?width=800&format=jpg)
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