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「………あれ?お前誰?オレのクラスにいたっけ?」
「俺だよ俺、冬木晶(フユキ アキラ)!」
「はぁ?お前なんて知らねーよ!」
「嘘だっ!チクショー、ヒデーよ!うわぁぁぁん」
泣きながら走り去って行った。
その様子を見て、秀樹は微笑んでいる。
「相変わらずですね、龍斗。あんまり晶をいじめちゃ駄目ですよ」
さっきのは嘘だ、オレはちゃんとあいつのことを覚えているし、知っている。
あいつはオレの友達だ、金髪で王子様みたいな顔をしており、黙っていれば、かなりカッコいいやつなのに、馬鹿で、へたれな性格が皆に知られているため、もてない。
そのせいで、趣味がギャルゲーになってしまった可哀想なやつだ。
ちなみに、あいつをからかうのが、オレの日課でもある。
「秀樹、やっとそいつ、起きたのね」
そう言いながら、また誰かがオレの席に近づいてきた。![image=285934319.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/285934319.jpg?width=800&format=jpg)
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