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カウンター内で、誰も来ないうちに、僕と大塚…そして加瀬さんの3人は
まだ焼きたての温もりが残っているスコーンをいただく。
「娘のダイエットのために焼いたのに、貴方がたに好評なんてね。」
加瀬さんは、目尻に優しい笑い皺を作りながら、そう微笑む。
「ダイエットって、スコーンはカロリー高くないんすか?」
1個目を、あっという間に平らげ、2個目にかじりつきながら、大塚は聞いてきた。
「おから…が、ダイエットのポイントじゃない?」
僕は、何となく雑誌で眺めた記憶のある情報を思い出して、口にした。
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