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僕は急いで、5番のジュースを作り直した。
ブレンド比率は、しっかりメモってある。
ありがたいことに、大塚は
ちゃんと彼女を飽きさせないよう、独特のユーモアさで
お待たせ時間を、繋いでくれていた。
「大塚、すまん!ありがとう。」
僕は、やっと彼女の側に来ることが出来た。
まず大塚に礼を言ったら
大塚はキョトンとした顔で、僕を見た。
「いやいや、いつものことでしょ、店長。今日に限って、なんだか不気味っすよ。」
「え、そんなことないだろー…一言余計だよ…大塚…ぁ。」
僕と大塚のやり取りを
彼女は、面白そうに笑って眺めていた。
「じゃ、自分はこれで。あとヨローっす!」
大塚は極めて軽いノリで、場を後にした。
…さて、ここから二人きりか…
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