アケミ

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何度も脳内で繰り返していた言葉を、今ここで言えるとは思わなかったが 僕は、嬉しい興奮を抑えながら、落ち着いた口調を意識して、彼女に言った。 「よろしかったら、試飲してみませんか?」 恐る恐る、彼女の反応を伺う。 案の定…表情が曇った。 彼女は、僕が手にしているカップを見ながら 申し訳なさそうに 「まずいんでしょ?コレ。」 と、僕に言った。
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