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僕は、彼女からお代を頂かなかった。
彼女は戸惑っていたが、僕は「試作」だと正直に打ち明けた。
それでも、何だか申し訳ないと言う彼女に
僕は、カードを1枚差し出した。
「宜しかったら、メンバーズカードを。」
よくある、割引やらポイントやらのカードだったので
彼女は作ることをすぐにOKしてくれて
所定の用紙に、名前やら個人情報を書き入れ始めた。
キタハラマドカ
……北原円香…
円香ちゃんっていうんだ…。
なんだか、ふんわりして
彼女らしくて良い名前だなと思った。
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