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…そのとき
大塚が、店内から
そのコに向かって叫んで呼び止めた。
「アケミちゃーん。」
…やっぱり、彼女はアケミだった。
なんだか複雑な気分だった。
アケミは、こちらを振り向くと、速足で店内に入ってきた。
「私服だと、めちゃめちゃ大人っぽいね。今度デートしよか。」
大塚は、冗談のような本気なような、サラっとした口調で、アケミを誘った。
アケミは、チラッと僕を一瞥した後
まるで試すように、こう言った。
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