手首の傷痕

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僕は、その小銭入れに 手をかざし、首を横に振った。 「え、なんで!」 「…値段決めてないから。」 「なんだよそれーーっ!店長ったら、まぢ可愛いっ!」 アケミと僕は、その場で爆笑した。 …そういうわけだから、今日はお代いらないと言ったら アケミは、今ドキの若い娘らしく 「ごちでーす!」 と、言って店を出ようとした。 …その時だった。 店内でアケミとすれ違いに 彼女がやって来た。 …北原円香………円香さん
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